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主催者およびアーティストからのご案内

京都国際ダンスワークショップフェスティバル 2025におけるニア・デ・ヴォルフ氏の招聘について(ご質問への回答)

一般社団法人ダンスアンドエンヴァイロメント主催事業「京都国際ダンスワークショップフェスティバル 2025」における、講師のニア・デ・ヴォルフ氏の招聘に関して、市民の方からご質問をいただきました。
事実関係を整理し、下記に回答いたします。

【質問1】
昨今のパレスチナ情勢の最中、イスラエルに関わるアーティストを招聘する理由を教えてください。

一般社団法人ダンスアンドエンヴァイロメントは、表現の自由と文化的対話を尊重する立場から、芸術家個人の表現活動と、その出自や居住する国家の政治的立場とを同一視することはいたしません。

京都国際ダンスワークショップフェスティバルは、参加者や講師がお互いの考えや生き方に対する理解を深めるための対話にも開かれたフェスティバルです。講師の選出にあたり、どのような身体開発・踊りの技術を持ち合わせているか、どのような作家性であるかを重視し、講師を選定しています。

【質問2】
ニア氏を今回招聘するにあたり、イスラエル関係機関からの支援、援助はありますか。

ありません。
また、質問状にてご指摘のあった「America-Israel Cultural Foundation」のウェブサイトに掲載されていたニア・デ・ヴォルフ氏の情報については、ご本人が関知しないまま、本人の意思に反して作成されたものであることを確認しています。
すでにニア氏より直接、同財団に対して削除の要請がなされており、2025 年 5 月 30 日時点で、当該ページから氏の情報は削除済みであることを申し添えます。

【質問3】
ニア氏がプロフィールにイスラエル軍での兵役歴を記載している理由は?

プロフィール文は、アーティスト本人の提出資料に基づいて作成しています。兵役に関する記載については、当団体から問い合わせることはしておりません。
この点に関するご質問は、すでにニア・デ・ヴォルフ氏ご本人と共有しており、以下のメッセージを受け取っております。

Dear people, dear artists,

In the year 2000, when I was very young artist, I left my homeland for Europe to this very day.
Since the establishment of my Dance-theater company in Berlin 2007, my artistic mission and effort have been to spread hope, empathy and equality among artists worldwide.
I am busy with the question: what connects us as humans and refuse to follow all political forces that try to separate us with hate, whether it may be in my homeland, in Germany (my home for 22 years) or elsewhere on this globe.
In that regard, one of my biggest my life mission was and always will be to connect and work with artists from the Middle East and build together bridges of hope for peace and a better future.
Since the beginning of my artistic path, I have offered artists and non-artists to search together for freedom in their body and mind, I do it all over the world in different contexts with 100% of love and respect.
I invite anyone to take a good deep look at my website www.totalbrutal.net and check each single project and its artistic context, to understand my artistic, sensitive universal path.
If you Google my name, you will find out many links, showing that I am the only established Choreographer in Europe who left Israel many years ago and still seek to work with diverse artists from the Middle East.
I stand strongly against all current wars and believe that every person on this complex earth must live and dance freely.

Nir de Volff, 31.05.2025, Berlin.

親愛なる皆様、親愛なるアーティストの皆様、

2000 年、私がまだ若きアーティストだった頃、私は故郷を離れ、今日に至るまでヨーロッパに生活しています。
2007 年にベルリンで私のダンス・シアター会社を設立して以来、私の芸術的な使命と努力は、世界中のアーティストの間で希望、共感、平等を広めることに注がれてきました。
私は「人間として私たちを結びつけるものは何か」という問いについて勤しんでおり、憎しみによって私たちを分断しようとするあらゆる政治的勢力に従うことを拒否しています。それは私の故郷であれ、22 年間を過ごしたドイツであれ、この地球上のどこであれ、同じです。
その点において、私の人生の最大の使命の一つは、中東のアーティストたちとつながり、協力し、平和とより良い未来のための希望の架け橋を共に築くことです。
芸術家として歩み始めたときから、私は芸術家と芸術家ではない人たちの双方に、身体と心の自由を探求する機会を提供してきました。これは異なる文脈が横たわっている世界の中で、100%の愛と尊重をもって行っています。
私のウェブサイト www.totalbrutal.net をじっくりとご覧いただき、それぞれのプロジェクトとその芸術的文脈を確認することで、私の芸術的、感性的、普遍的な道のりを理解していただければ幸いです。
私の名前を Googleで検索すると、多くのリンクが見つかり、私がヨーロッパで唯一、イスラエルを長年離れても中東の多様なアーティストと協働を続ける確立された振付家であることがわかります。
私は現在のすべての戦争に強く反対し、この複雑な地球上の誰もが自由に生き、踊るべきだと信じています。

ニア・デ・ヴォルフ、2025 年 5 月 31 日、ベルリン
(抄訳:京都芸術センターによる)

※また、ニア・デ・ヴォルフ氏が関わり、2025 年 7 月にベルリンで開催されたイベント「The Freedom Picnic」のリンクを共有いたします。本イベントでは、中東出身のダンサーたちが、ガザ地区で苦しむ子どもたちへの支援を目的として寄付を呼びかけています。

https://dock11-berlin.de/en/theater/program/calendar/the-freedom-picnic

【最後に】

京都国際ダンスワークショップフェスティバル・共同プログラムディレクターよりメッセージを付記します。

今、世界各地で起きている戦争や紛争、暴力、人権侵害は決して看過できるものではありません。これらをとりまくさまざまな状況に頭を悩ます日々が続いていますが、まずは不条理な状況にある人々が無事であること、一刻も早く安全が訪れることを願っています。

私たちが表現手段としている芸術やダンスが直接、紛争や戦争を解決できるわけではありません。しかし、それらを解決するために欠かせない対話の力を、相手のことを想像し自己を省みる力を、芸術やダンスで培うことができると私たちは信じています。

また、人は身体を無視できません。

ダンスに関わる私たちは目の前にいる人、目の前にあるその正直な身体と対峙し、対話を続けていきます。言語コミュニケーションではこぼれ落ちてしまうものを、身体言語でなら伝えられることがあると思います。
それらの力をもって対話し、相互理解に取り組み、建設的に相手との関係を築いていくことが戦争の抑止につながるのではないでしょうか。

京都国際ダンスワークショップフェスティバルは、ダンサーによるダンサーのためのダンスワークショップフェスティバルとして京都で小さく始まり、多くのダンサー・講師と対話を続けてきました。そして、異なる意見、思想、文化を持つ人々がともに語り合える場所としても場を開いてきました。

今年も国内外から素晴らしいダンサー、振付家たちを講師にお呼びしています。今年は例年にも増して愚直に身体と向き合い、対話を通じて共存の道を探っていきます。

どのような意見、思想、文化を持つ人だとしても人権は当然のように守られるべきであり、私たちは、世界中のあらゆる暴力、差別に断固として反対の意思を表明します。

京都国際ダンスワークショップフェスティバル共同プログラムディレクター
小倉笑、斉藤綾子、八木志菜

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